1949-03-29 第5回国会 衆議院 本会議 第7号
すなわち、考査委員会という名称によりまして、炭鉱國家管理法案をめぐつて続出しつつありまするところの汚職事件を故意に隠蔽せんとするがごとき作為の多々あることを発見せざるを得ないのであります。
すなわち、考査委員会という名称によりまして、炭鉱國家管理法案をめぐつて続出しつつありまするところの汚職事件を故意に隠蔽せんとするがごとき作為の多々あることを発見せざるを得ないのであります。
ところが業者側は眞向から炭鉱國家管理法案に反対である。そういうことは社会党がイデオロギー的に漸次し本主義の外濠を埋めていく、社会主義化する法案であるから、絶対に反対だ、こういうことを盛んに言つておりました。私も当時世会党の案を主としてつくろうとしておりましたので、いろいろ説明もしてやりますけれども、連中はそれを聽こうとせないで、とにかくそういう法律は反対だと言つておりました。
顧みますと、炭鉱國家管理法案が提出されるということが明らかになりまするや、東京の一角に、ただちに反対同盟本部なるものが結成されて、その後ずつとあらゆる方面に猛烈なる活動をしていたことは、全國民が知るところでございます。
なぜ一体鉱工業委員会の、いまの炭鉱國家管理法案についてのみ、委員会の議に付しながら、これを本会議にまた中間報告を要求するかという問題であります。與党側といたしまして、自分が委員長を独占しておる。なるほど、この衆議院規則の百二十二條にさような規定はありまするけれども、さような意味の規定ではない。
○神田博君(続) 鉱工業委員会のこの炭鉱國家管理法案の中間報告を要求するという眞意が那辺にあるのか。私は疑ぐる。もし議長として、あるいはまた政府側といたしまして、法案の審査を急ぐ事情がありましたならば、速やかに委員会の招集、開会、審議の要請をすべきであると考えるのであります。
すなわち私の言いましたことを要約いたしますならば、この政府の提案であるところの臨時炭鉱國家管理法案というものは、石炭の増産を意図しておる法案であるけれども、現実には石炭の増産どころか、かえつて減産を招來するという歴然たる事実がある。
又水谷商工大臣は口に政府、経営者、労働者の三位一体を強調されましたけれども、現在の炭鉱國家管理法案は、経営者に向つて経営者の喉首に匕首を擬して置きながら、尚三者協力してやろうじやないかというような矛盾を藏していることを見逃すわけには行きません。
衆議院の公聽会において私が痛切に感じましたことは、我々が現在の経済破局を救うために、石炭がいかに重要であるかという認識の下に立つて、石炭復興会議等を通じ、常に労資が話合いによつて、今までいろいろな運動を進めて來たのでありますが、今度の炭鉱國家管理法案を繞りましては、完全に本質的に対立しておるのであります。
今囘の炭鉱國家管理法案というものは臨時的である。その点においてはなはだしく遺憾の点が多いのでございますから、賛成ではございますけれども、全面的に大修正を加えていただかなければいけないものであるということを申し述べたいのでございます。この管理法案なるものは性格が矛盾分裂しており、これを批判する意見としてもはなはだしくございます。
私は今囘の炭鉱國家管理法案に賛成するものであります。現在御承知のように炭鉱業は莫大なる固定資本を要しまして、その金融、資金は個々の営利的な私的金融機関が担当し得る融資の限度を越えておるのであります。
このたびの臨時炭鉱國家管理法案に対しましては、どうしても私の納得いたしかねる節がありまして、これでは石炭の増産が達成できないばかりでなく、減産を招くことが必至であり、法案の目的に反するのみならず、國民各位の期待に副い得ないと確信いたしまするがゆえに、あえて本法案に反対を表明するものであります。
その法案の内容はわれわれ労働者が考えており、本質的に主張しておるところの國有國営に対しはるかに遠いものがありといえども、われわれの主張する社会主義政策実現えのワン・ステツプとして、今日の炭鉱國家管理法案をわれわれは受け入れているのであります。